Q&A

何回も測ると、だんだん値が低くなります。血圧手帳(血圧記録用紙)には低い値だけを書けばいいですか?

1回目の値を含めて、全ての値を記入してください。
1回目に測定された血圧も将来の脳心血管疾患リスクと関連することがわかっています。

服の上から腕帯を巻いて良いですか?

肌着やワイシャツといった薄い生地のものであれば問題ありません。トレーナーやセーターの上からの測定、または腕まくりによって腕が締め付けられた状態での測定はできるだけ控えてください(やや高い血圧値が出てしまいます)。

血圧計によって値が異なります。特に、市や医療機関から配布された血圧計で測ると血圧が高くなります。

血圧計によって値が異なる原因として、①片方の血圧計が壊れている、③手首血圧計など精度が低いものを普段使っている、③緊張によって血圧が上がる、の三つが考えられます。血圧計の部品のうち、特に壊れやすいのは腕に巻く部分(腕帯といいます)です。この部分はゴムの劣化などで空気漏れなどが起きるため、通常は1年に1回の交換が推奨されています。ちなみに、市や医療機関が渡す血圧計は精度が確認されているものです。血圧計としては、手首や指で測る血圧計は誤差が大きいことが知られており、一般に上腕に腕帯を巻く血圧計が推奨されています。ただ、精度が同じである血圧計であっても、他人から渡される血圧計だと緊張してしまい、高くなってしまうことがあります。この場合はしばらく測定を続けてみて様子を見ましょう。

起床後一時間以内は忙しく測れません。

できるだけ起床後1時間以内の測定を心がけて欲しいですが、難しいときは時間があるときにでも測定してみましょう。

夜勤で、起きる時間が不規則です。決まった時間に測らなくていいのでしょうか?

夜勤のように遅く起きたり早く起きたりした場合も、とにかく起床後1時間以内に測定をお願いします。血圧手帳などに記録する場合は、夜勤によって生活時間帯がずれていることをメモして医療関係者に見せましょう。

医療機関で計ると血圧が高くなります。

一般的に、検診・健診や診察室で血圧を測ると緊張によって血圧が約5 mmHg高くなるといわれています。医療機関でのみ高血圧の人を白衣高血圧、家や職場など医療機関外で高血圧の人を仮面高血圧といいます。仮面高血圧の方が、循環器疾患リスクが高いことが知られているので、家のような環境での血圧測定を心がけ、医師にその値を報告しましょう。ただし、家の血圧計が古くて空気漏れがあったり、精度が低い手首血圧計で測定したりしているために家の血圧が低い人が時々います。自分の血圧計は問題ないか一度確かめてみましょう。

血圧の高さよりも、上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の差が小さいと健康に悪いと聞きました。

上の血圧や下の血圧いずれにおいても血圧値が高いこと自体、良いことではありません。また、上の血圧は年齢とともに上昇しますが、下の血圧は約60歳以降に低下していきます。そうすると、高齢者では上と下の血圧の差である“脈圧”は拡がっていきます。これは血管の弾力性の低下、つまり動脈硬化が原因と考えられており、必ずしも上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の差が大きければ大丈夫というわけではありません。

「血圧は高くても大丈夫」、「高血圧の薬を飲むと危険」という雑誌を見つけました。

そのような雑誌は信じず、いつもかかっている医師の指示に従ってください。高血圧は、日本人における循環器疾患リスクの最大の原因です。基本的に、血圧は低ければ低いほど脳卒中や心臓病のリスクが低くなります。これは、多くの医学研究で証明されています。ただし、ごく一部ですが、特殊な臓器障害など血圧を下げすぎてはいけない人もいます。お近くの医師の治療方針に従うようにしてください。

