閉経後女性における初経年齢・閉経年齢と脳卒中発症との関連

Menstrual factors and stroke incidence in Japanese postmenopausal women: the Ohasama study.

Neuroepidemiology. 47:109-116, 2016. >>PubMed


【背景】
初経年齢・閉経年齢等の生殖関連要因と脳卒中との関連を検討した研究は極めて少なく、結果も一貫していない。そこで本研究では、日本の閉経後女性を対象に、初経年齢・閉経年齢と脳卒中発症との関連を検討した。

【方法】
岩手県大迫町(現・花巻市大迫町)に居住する35歳以上の閉経後女性1,412名を追跡した。自記式質問紙を用い、ベースラインのデータを得た。Cox比例ハザードモデルを用いて、初経年齢および閉経年齢の脳卒中発症の調整済みハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)を算出した

【結果】
中央値12.8年の追跡期間中に、143名が初発の脳卒中を発症した。初経年齢が15歳の女性と比較して13歳以下の女性は、脳卒中発症リスクが有意に高かった (HR 1.83; 95% CI 1.04–3.22)。アウトカムが脳梗塞の場合も同様の関連がみられた (HR 2.34; 95% CI 1.18–4.66)。閉経年齢と脳卒中発症は有意な関連がみられなかったものの、閉経年齢が50歳の女性と比較して45歳以下の女性は、脳梗塞の発症リスクが有意に高かった (HR 3.25; 95% CI 1.54–6.86)。

【結論】
初経年齢13歳以下・閉経年齢45歳以下の女性は、脳梗塞の発症リスクが有意に高かった。早い初経や閉経のどのような側面が脳梗塞発症に関連するのかを検討し、修正可能な要因に早期介入することが、脳卒中リスク減少に役立つと考えられる。