白衣効果の長期再現性
The long-term reproducibility of the white-coat effect on blood pressure as a continuous variable from the Ohasama Study.
Sci Rep. 2023 Mar 27;13(1):4985. >>PubMed
【目的】
家庭血圧によって捉えられる白衣効果について、短期間の再現性に関する報告は存在するが、年単位の長期再現性に関する情報は乏しい。そこで本研究では、4年後の白衣効果の再現性について検討した。
【方法】
岩手県花巻市大迫町に在住で高血圧未治療の153名(男性: 22.9%、平均年齢: 64.4歳)を対象とした。白衣効果を診察室血圧と家庭血圧の差として評価した。ベースラインと4年後の各指標の再現性を、Bland–Altmanプロットおよび級内相関係数(ICC: ≧0.7で再現性良好)で評価した。
【成績】
収縮期/拡張期血圧に基づく白衣効果の4年後の変化は、それぞれ−0.17±14.53/ −1.56±8.47 mmHgであった。Bland–Altmanプロットでは、ベースラインと4年後との白衣効果の差と平均値との間に有意な関連は認められず、系統誤差は無いと判断された(図)。ベースラインと4年後の収縮期血圧指標のICC(95%信頼区間)は、白衣効果で0.41(0.27–0.53)、診察室血圧で0.64(0.52–0.74)、家庭血圧で0.74(0.47–0.86)であった。拡張期血圧指標でも結果はほぼ同様であった。
【結論】
白衣効果の集団における平均値はベースラインと4年後でほぼ一致していた。しかし、ICCの値から白衣効果の4年後の再現性は良好とは言えなかった。家庭血圧に比べ、診察室血圧の4年後の再現性が低いことから、白衣効果の低い長期再現性には診察室血圧のばらつきが大きく寄与していることが示唆される。


