日本語版Lubben Social Network Scale短縮版(LSNS‐6)の作成と信頼性および妥当性の検討
Reliability and validity of the Japanese version of the abbreviated Lubben Social Network Scale
Nihon Ronen Igakkai Zasshi. 48:149-157,2011. >>PubMed
【目的】 高齢者の社会的孤立をスクリーニングする尺度として国際的に広く使用されているLubben Social Network Scale 短縮版(LSNS-6)の日本語版を作成し、信頼性および妥当性の検討を行った。 【方法】 総合健診を受診した岩手県花巻市大迫町の地域在住高齢者232 名に面接式質問紙調査を行い、日本語版LSNS-6 とともに、基本属性、主観的健康感、運動機能、既存のソーシャルサポート質問項目、日本語版Zung 自己評価式抑うつ尺度(日本語版SDS)、自殺念慮等に関するデータを得た。日本語版LSNS-6 の内的一貫性についてはCronbach α 係数、繰り返し再現性についてはSpearman 相関係数、評価者間信頼性については級内相関係数を用いた。構成概念妥当性の検討には先行研究の結果との比較、併存妥当性の検討には日本語版SDS およびソーシャルサポート質問項目との関連を検討した。 【結果】 Cronbach α 係数は0.82、繰り返し再現性に関する相関係数はr=0.92(P<0.001)、評価者間の級内相関係数は0.96(95% 信頼区間0.90~0.99)であった。日本語版LSNS-6 の平均得点は同居世代数が増えるほど高く(P=0.033)、自殺の危険性がある群で低く(P=0.026)、主観的健康感不良群で低下する傾向(P=0.081)を認めた。日本語版LSNS-6 の得点は日本語版SDS と有意な負の相関を示し(P<0.001)、ソーシャルサポートに関する5 つの質問項目のうち4 項目において、ソーシャルサポート「あり」群で日本語版LSNS-6 の平均得点は有意に高かった(P<0.05)。 【結論】 日本語版LSNS-6 の信頼性と妥当性は良好であった。我が国における高齢者の社会的孤立のスクリーニングに日本語版LSNS-6 が有用である可能性が示された。

