ごあいさつ
大迫(おおはさま)研究(The Ohasama Study)は、今井 潤 氏(東北大学名誉教授)を初代主任研究者として、1986年に開始された岩手県大迫町の一般住民を対象とした高血圧・循環器疾患に関する長期前向きコホート研究です。 大迫町(現・花巻市大迫町)は盛岡の南30kmに位置し、果樹栽培を主体とした兼業農家で成り立つ、東北地方の典型的な一農村です。大迫研究の特色は、当時臨床で使用が開始されていたもののその基準値・分布・随時血圧との差異などの疫学的特性が未知であった24時間自由行動下血圧および家庭における自己測定血圧(家庭血圧)の意義を、世界で初めて明らかにした点です。 大迫研究は、これまでの追跡を通じ、「我が国発、世界初」のエビデンスを発信し続けてきました。とりわけ、日本高血圧学会(JSH)ガイドラインのみならず、1997年米国合同委員会(JNC)勧告・1999年WHO/国

際高血圧学会(ISH)ガイドラインから2014年米国予防医療サービス対策委員会(USPSTF)勧告に至る国際的ガイドライン、またいくつかの諸外国のガイドラインにおいて、家庭血圧・自由行動下血圧の臨床的意義に関する記述の一部が大迫研究の成果を基として提示されたことは、本邦の疫学データが国際的ガイドラインの基盤となったという点で希有なことでした。 大迫研究は、我が国の脳心血管疾患の最大のリスクである高血圧を高精度で捉えるとともに、様々な要因・疾病に関する分析を実施していることから、今後も我が国の脳心血管疾患予防施策策定の根拠となる有用なデータを提供していくことが期待されています。 詳しくは、本ホームページをご覧の上、ご関心のある方はお気軽にご連絡ください。
大迫研究 研究代表者
大久保 孝義


